1898年にポール・モルシェック氏がドイツのケルンで立ち上げたリモワは当初、欧州の上流階級の人々に向けレザー製の旅行鞄を生産していました。1930年代からは息子のリチャード氏に事業を引継ぎ、欧州全土が深刻な革不足に陥る時代の流れのなかで彼は航空機に使われていたアルミニウムに着目しました。そして1935年にアルミニウムトランクを完成させました。これが現在のブランドイメージの原点かもしれません。1937年に一般市場に展開し始めると、広く認知され世界中で注目を集めるようになりました。1950年にはアルミニウム合金(アルミニウム×マグネシウム)を用いることでさらに耐久性を高めたトパーズを発表。今なお定番として続く同作の大ヒットにより、『リモワ』はスーツケースブランドとして今日のような揺るぎない地位を確立しました。